Exblog - umiurimasu.exblog.jp - 族長の初夏
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Latest News:
「ゾンビ・ダイス」のようなものをお手軽に自作して遊ぶ 4 Nov 2011 | 03:32 am
バースト系ダイスゲーム「ゾンビ・ダイス (Zombie Dice)」を遊ぶ用のお手製サイコロを作ってみました。 必要なものは無地の6面体サイコロ(ブランクダイス)が13個、それだけ。東急ハンズで買うと1個20~30円くらい。これに三色のマジックで脳みそ、足跡、ショットガンの図柄をそれぞれ描く。出目の種類がわかりさえすればいいという程度のごく単純な絵でも、とりあえず遊ぶには十分。けっこう楽しめます...
シルヴァン・ショメの異形の世界 8 Aug 2011 | 02:28 am
最近はじめて作品を見て、いたくお気に入りのアニメ作家がシルヴァン・ショメです。「ベルヴィル・ランデブー」のコミカルでグロテスクな狂騒、静かな哀愁ただよう「イリュージョニスト」、「老婦人とハト」のとぼけた狂気、なにもかもに惚れ申した。特に、ベルヴィル・ランデブーの強烈なデフォルメ表現には異様に惹かれるものがあります。この架空の巨大都市、まさに異形都市好きの桃源郷。 ベルヴィル・ランデブーの劇中には...
「朝鮮通信使いま肇まる」 荒山徹/「マルドゥック・フラグメンツ」 冲方丁 11 Jul 2011 | 12:27 am
朝鮮通信使いま肇まる荒山 徹 / 文藝春秋 室町時代、世宗王の命をうけて訪日した朝鮮通信使の朴は、京の町でうっかり「このはしわたるべからず」と書かれた橋をわたり、見とがめた武士に難詰される。だがそのとき、一風変わった僧侶が機転のきいた一言で朴を救った。この僧こそ誰あろう、あの有名な……。 初期の李氏朝鮮は、高麗の文化を弾圧破壊しつくしたため、文化的には壊滅状態だったそうです。その朝鮮の使節が、...
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「ザ・スタンド」 スティーヴン・キング 27 Jun 2011 | 03:03 am
達成感あるなあ。これだけの長さの小説を、終始まったく飽きずに突っ走った読書経験というのも久しぶりでした。 全体の骨格は指輪物語、主成分はモダンホラー、文庫の1巻ではパンデミックSF、2~3巻はロードノベル、4巻は開拓時代っぽい町おこし、5巻は行きて帰りし物語、といったふうに、「崩壊後の世界における善と悪の対決」という大枠のもと、さまざまなスタイルが盛りこまれた小説です。ジャンルはちがうけど、やり...
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「ねじまき少女」 パオロ・バチガルピ 1 Jun 2011 | 11:46 pm
ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)パオロ・バチガルピ / 早川書房 堪能しました。エネルギー資源不足と環境汚染にあえぐ近未来都市バンコクの混沌、そこに暮らす人々の悲哀や怒りや欲望を複数POVで緻密に描いていく、亜熱帯ムード満点の群像劇。「最近の小説でギブスンっぽいやつを読みたいんだが」という人には、まずおすすめの一品かと。 記録的な勢いでSF賞をとりまくった米国でのヒットに比べて、日本での...
荒山先生はいつも楽しそうでいいよな 27 Apr 2011 | 03:29 am
石田三成 ソクチョンサムスン荒山 徹 / 講談社 この写真のくだりとか特に楽しそう。 荒山徹の「石田三成 ソクチョンサムスン」、巷間の評判はいまひとつ振るわなかったようですが、個人的にはなんか意外と気に入っています。ハングギドラとか柳生大宇宙とか、小ネタのひどさもさりながら、飛鳥時代と戦国時代をかわりばんこに描き、日朝関係を背景にした権力争いの構図をぴったり重ね合わせるというでかいアイデアがそ...
「友を選ばば」 荒山徹/「痩せゆく男」 S・キング/「大暗室」 江戸川乱歩/他 28 Mar 2011 | 01:24 am
一ヶ月分の感想文をまとめて。 友を選ばば (100周年書き下ろし)荒山 徹 / 講談社 三銃士、柳生、クトゥルー神話というオタンチンな組み合わせで笑いをさそう中世冒険活劇。荒山先生あいかわらずですね。しかしあっさりすぎる語り口のせいか、僕は今ひとつ乗りきれませんでした。ケルト伝奇ネタも、自家薬籠中の朝鮮ものの濃さに比べると、若干表層的な印象。やはりヨーロッパが舞台だと、日朝史ほど自由には伝奇れ...
日本人はなぜクトゥルーを怖がらないのか 3 Mar 2011 | 04:24 am
ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))H・P・ラヴクラフト / 東京創元社 最近、ちまちまとラヴクラフト全集を再読しているのですが、あらためて強く意識させられるのが、恐怖感についての日米文化の違いです。たとえばラブクラフトがさも自明のごとく使う「冒涜的」という表現の、いったい何がどう冒涜的なのか、まるでぴんとこないこと。また、クトゥルーや南極の〈古きもの〉がさほど怖いとも思え...