Wordpress - sayfox.wordpress.com - 玉しき都の泡沫
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米ヨシダグループ会長吉田潤喜さん 母の愛をソースに込めて(5) 1 Jul 2013 | 01:30 am
■経営危機の重圧で自らの命を絶とうとしたこともある。その時に救いの手を差し伸べてくれたのが妻、リンダの父だった。 金策がうまくいかずボーっとするばかり。それを紛らすために酒を浴びるように飲み、妻、リンダに八つ当たりしたこともありました。酔いがさめて現実に戻り、「俺は米国に何しに来たんや」と自問を繰り返しても全くいいアイデアが思い浮かびません。「こうすれば楽になるかも」と、ピストルを自分のこめかみ...
米ヨシダグループ会長吉田潤喜さん 母の愛をソースに込めて(4) 1 Jul 2013 | 12:34 am
■生後間もない長女の病状は病院の献身的な治療で回復した。退院時の入院費や治療費が気になった。 保険にも入っておらず、正直言って多額の治療費を請求されたらどうやって工面すべきか悩んでいました。ところがです。請求書に書かれていた金額は250ドルでした。「そんなはずはないやろ。何が何でも安すぎる」と病院の窓口に恐る恐る聞いてみました。 「娘さんの治療費は地域の人たちからの寄付金で賄います。お金のない...
米ヨシダグループ会長吉田潤喜さん 母の愛をソースに込めて(3) 30 Jun 2013 | 11:00 pm
■米国の生活はほぼ無一文からのスタートだった。 シアトルに向かう機内ではずっと毛布を頭からかぶって寝たふりです。だって、米国人の客室乗務員から分からん英語で話しかけられて、怖くてとにかく構わないでほしかったのですよ。 シアトルの空港からダウンタウンにバスで行き、旅行会社を探して帰りの航空券を750ドルで売りました。当時航空券はどこでも現金に換えられたんですよ。これでもう日本には帰れません。 ...
米ヨシダグループ会長吉田潤喜さん 母の愛をソースに込めて(2) 30 Jun 2013 | 10:00 pm
■右目を失明したことでいじめをうける。心がすさみ、相手を見返すために空手を習う。 白く濁った右目は誰が見ても変に映ります。そのことでいじめの対象になりました。我が家は在日コリアンだったのでさらに畳みかけるように辛辣な言葉や暴力を振るわれたこともありました。両親の祖国に行ったことはないですが自分のルーツや存在そのものを否定されたことに頭にきました。 子どもながらに、やられっ放しの人生をずっと送り...
米ヨシダグループ会長吉田潤喜さん 母の愛をソースに込めて(1) 30 Jun 2013 | 09:59 pm
4歳で右目を失明。そのことをからかわれグレた。受験失敗を機に単身渡米。空手道場を開き生活の糧を得る。その道場の生徒にプレゼントした母親秘伝の自家製「ソース」が評判となり事業化を思いつく。テンガロンハットに着流しという独特ないでたちの実演販売が大人気となる。無一文からはい上がったヨシダグループ会長の吉田潤喜さん(63)を多くの人がアメリカンドリームの体現者、米国のソース王と呼ぶ。 ーーーー 最近...
篠原欣子(29)生老病死 29 Jun 2013 | 08:34 pm
よりよい人生手助け 母逝き、介護・保育に夢託す 1993年10月5日、母タツが胃がんのため亡くなった。享年92。 1年前から自宅近くの病院に入院していた母を、毎週土曜日に見舞った。外の空気を吸わせたくて車いすで病院の庭に出たが、母はつらそうだった。それからずっとベッドに横たわっていた。 己拔(きばつ)兄から「おふくろが危ない」という電話をもらって、取るものも取りあえず駅に急いだ。車だと赤信...
篠原欣子(28)リーマン危機 28 Jun 2013 | 08:25 pm
「雇用を守る」固い決意 官公庁の業務、次々に受託 2008年9月15日、米投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻した。これをきっかけにした世界同時不況の波は株安、円高となって日本経済を襲う。 日本企業は業種を問わず生産、流通、販売に急ブレーキがかかり、人材派遣業界も直撃を免れなかった。新たな派遣依頼がぱたりと途絶え、派遣契約期間が終わったら継続してくれない。 テンプスタッフも09年3月時点で、...
篠原欣子(27)上場 27 Jun 2013 | 08:24 pm
東証の面談に備え勉強 1人で始めて32年、感無量 会社の業績はその後も右肩上がりで伸びていった。よその会社で営業の訓練を積んできた男性社員たちがテンプスタッフに入ってきたのを機に、会社の体質は変わった。毎年入社する新卒社員たちが若いエネルギーをもたらしてくれる。 いつのころからか「今後、会社の姿はどうあるべきだろう」と考えるようになった。もし私に子どもがいたら、しかるべき時期に経営を引き継げ...
篠原欣子(26)教訓 26 Jun 2013 | 08:31 pm
情報守り抜く使命痛感 統括部署設け役員も研修 人材派遣会社にとって、登録スタッフがどんなスキルと就業履歴を持っているかという情報が何よりの資産だ。それがあるから顧客企業からくる派遣要請に的確にこたえられる。しかしその情報はスタッフにとって重要な個人情報であり、どんなことがあっても守り抜く使命がある。 わかっていたはずだが名簿流出事件を体験して初めて骨身に染みた。2度と同じ過ちを繰り返してはな...
篠原欣子(25)不眠不休 26 Jun 2013 | 07:10 am
罵声・ゆすり、会社は戦場 スタッフに不安、悔恨の涙 記者会見の翌日、つまり1998年1月29日、問題の記事が載った週刊誌が発売されると、管理職ら20人が詰める対策本部は戦場になった。私は「営業活動をストップし、全社でスタッフ、クライアントへの説明と謝罪に専念すること」という指示を出した。すぐにスタッフの相談に応じる専用電話を並べ、各地の営業拠点に専任担当社員を2人ずつ配置した そして会社のホ...